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第53回 もっといい人がいるかもという沼から抜け出す方法

IBJブログ

※本記事はIBJ公式ブログに掲載した内容を、加筆・再編集のうえ掲載しています。

第53回 「"もっといい人がいるかも"という沼から抜け出す方法」

~幸せな決断とは、最高の人を選ぶことではなく、選んだ相手を最高にしていくこと~

①(冒頭)

「この人で、本当にいいのかな?」 「悪い人じゃない。

でも、一生一緒にいたいかと言われると……即答できない」

仮交際が進み、真剣交際を考えるタイミングが近づくにつれて。 

あなたの心の中に、ある「悪魔のささやき」が聞こえてくることはありませんか?

「もしかしたら、もっといい人がいるんじゃない?」

その声が聞こえた瞬間、目の前のお相手が急に色褪せて見えてしまう。 

お相手のちょっとした欠点

(食べ方が気になる、服がダサい、会話のテンポが少しズレる)が、巨大な壁のように立ちはだかる。

そして、家に帰ってまた、アプリを開いてしまうのです。 

「もっと年収が高い人がいるかもしれない」 

「もっと見た目が好みの人が、明日入会するかもしれない」 

「この人を逃しても、私はまだ大丈夫なはず」

そうやって、検索条件を変え、プロフィールをスワイプし、終わりのない「理想の相手探し」の海へと漕ぎ出してしまう……。

もし今、あなたが**「決められない苦しみ」**の中にいるのなら。

 そして、何人会っても「ピンとこない」「何かが違う」とリセットボタンを押し続けているのなら。

どうか、スマホを置いて、私の話を聞いてください。

あなたが決められないのは、あなたが慎重だからでも、理想が高いからでもありません。

 あなたは今、現代の婚活が生み出した**「比較の霧(ひかくのきり)」**という病に、深く侵されてしまっているだけなのです。

今日は、その「もっといい人がいるかも病」という底なし沼から抜け出し、あなたが心から納得して

「この人だ」と決断するための、最後の処方箋をお渡しします。

 

 

② 心の癖の言語化(なぜ私たちは「もっと」を求めてしまうのか)

なぜ、私たちはこれほどまでに「決めること」が怖いのでしょうか。 

条件も悪くない、性格もいい。頭では「いい人だ」とわかっている。

それなのに、なぜ心がブレーキをかけるのでしょうか。

その正体は、「損をしたくない」という強烈な防衛本能です。

システムを使っていると、まるでネットショッピングのように、

数万人の異性が「条件」というスペック表で並んでいるように見えてしまいます。

 年収、身長、学歴、顔写真……。

 指先一つで次から次へと「候補」が現れる環境に身を置いていると、脳は一つの錯覚を起こします。

「探せば探すほど、より良い商品(お相手)が見つかるはずだ」

これを心理学では「マキシマイザー(最大化する人)」の心理と呼びます。

 常に「最高の結果」を追い求めないと気が済まない心理状態です。

「今の彼(80点)を選んでしまったら、明日出会うかもしれない彼(100点)を失うことになる」

 そう思うと、今の彼を選ぶことが「損」のように感じられてしまう。 

だから、キープ(仮交際)をしたまま、さらに検索を続けてしまうのです。

でも、はっきり言います。 この「もっといい人がいるかも」という思考こそが、あなたの婚活を終わらせない最大の元凶です。

なぜなら、「比較」をしている限り、あなたの心に「愛」が育つスペースは1ミリも残らないからです。

あなたは今、お相手を「一人の人間」として見ているでしょうか? 

それとも、「私の条件を満たす素材」として、減点法で採点しているでしょうか?

「もっといい人がいるかも」と思っている時、あなたの目は「審査員の目」になっています。 

その冷徹な眼差しで見つめられて、心を開いてくれるお相手はいません。 

あなたが「もっと」を求めれば求めるほど、目の前の縁は音もなく崩れ去り、

あなたはまた一人、広大な検索の海へと放り出されてしまうのです。

 

 

③ ストーリー:終わらないオーディションの孤独

少し、想像してみてください。 ある休日のカフェ。

あなたは仮交際中のお相手と向き合っています。

彼は穏やかで、あなたの話をうんうんと聞いてくれる優しい人です。 

でも、彼がコーヒーを飲むときに立てた小さな音や、店員さんへの注文が少し頼りなかったこと。 

そんな些細なことが気になって、あなたの心は冷めていきます。

「前の彼は、もっとスマートだったな」 

「先週お見合いした人のほうが、話が面白かったな」

目の前に彼がいるのに、あなたの心はここにありません。 

頭の中にある「理想のチェックリスト」と彼を照らし合わせ、バツ印をつけていく作業に忙しいからです。

デートが終わって解散した後、あなたはホッとしていませんか? 

「あー、疲れた。やっと一人になれた」と。

そして帰りの電車の中で、無意識にアプリを開く。 

「新規入会者」の通知を見て、胸が高鳴る。 

「あ、この人素敵かも。年収も高いし、趣味も合う」

そうやって新しい申し込みボタンを押した瞬間だけ、未来が開けたような高揚感を感じる。

 でも、その高揚感は一瞬です。 

実際にお見合いをして、また「違う」「この人じゃない」と切り捨てる……。

気づけば、季節は巡り、誕生日は過ぎ、周りの友人は次々と結婚していく。

 「なんで私だけ、いい人に出会えないんだろう」 「私はただ、普通に幸せになりたいだけなのに」

夜、静まり返った部屋で、天井を見上げながら襲ってくる虚無感。

 「私、いつまでこのオーディションを続ければいいの?」

あなたが感じているその疲れは、出会いがないからではありません。 

「青い鳥(いないはずの完璧な人)」を追いかけ続けて、自分の足元にある幸せを踏みつけてしまっている疲れなのです。

 

 

④ 再解釈:幸せな結婚とは「発見」ではなく「建設」である

ここで、あなたの婚活観を根底から覆す(くつがえす)、大切な視点をお伝えします。

多くの人は、結婚を**「宝探し」**だと思っています。 

どこかに「運命の赤い糸」で結ばれた、私にぴったりの完璧な人が埋まっていて、それを見つけ出すのが婚活だと。

だから、「違う」「この人じゃない」と次々に掘り返しては、ポイ捨てしてしまう。

でも、ナオト式ではこう考えます。

 結婚とは、宝探し(発見)ではありません。 

結婚とは、**「家づくり(建設)」**です。

完璧な完成品(お相手)がどこかに落ちているのではありません。 

「この土地(お相手)となら、なんとかやっていけそうだ」という原石を見つけ、

そこから二人で汗をかき、喧嘩をし、話し合い、何十年もかけて「居心地の良い家(家庭)」を建てていく作業なのです。

「もっといい人がいるかも」と考えている人は、完成した豪華なモデルハウスを探して歩き回っているようなものです。 

でも、そんな物件は、あったとしてもすでに誰かが住んでいます(既婚者)。

あなたが探すべきは、完璧な人ではありません。

 **「一緒に基礎工事からやってくれそうな人」**です。

 **「雨漏りしたら、一緒に修理してくれそうな人」**です。

「条件が良い人」が、必ずしも「良い工事パートナー」とは限りません。

 むしろ、不器用でも、年収が普通でも、「君と一緒に家を作りたい」と誠実に汗を流してくれる人。

 そんな人こそが、結婚生活という長いプロジェクトにおいては、最強のパートナーになるのです。

 

 

⑤ ナオト式しあわせコンパスで「決断」する

では、どうすれば「もっといい人がいるかも沼」から抜け出し、

目の前の人を「この人だ」と決めることができるのでしょうか。 

そのために必要な「心の軸」の整え方を、3ステップでお伝えします。

 

 

⑥ ナオト式しあわせコンパス(3ステップ)

STEP1|整える(「比較の霧」を晴らすデジタルデトックス)

まず、物理的に「比較」を止めることから始めましょう。

 仮交際で「この人、悪くないな」と思う人が一人でも現れたら、思い切って**「検索」を一切やめてみてください。**

アプリを開かない。新規会員を見ない。 

「もっといい人」という幻想を遮断するのです。

不安になるかもしれません。でも、比較対象がある限り、目の前の人の良さは絶対に見えてきません。 

「今週はこの人だけを見る」と決める。

 他の可能性を捨てることへの恐怖(損をしたくない気持ち)を手放し、目の前の一人に集中する環境を、自分で整えるのです。

 

STEP2|感じる(「ときめき」ではなく「体温」を感じる)

次に、お相手を見る基準を変えます。 

「ドキドキするか」「自慢できるか」ではなく、**「体温(安心感)」**を感じてください。

・一緒にいて、沈黙が怖くないか? 

・見栄を張らずに、素の自分で話せているか? 

・彼の前で、あくびができるか?

結婚生活は、(非日常)ではなく、(日常)の連続です。 

日常に必要なのは、刺激的なロマンスではなく、**「コタツに入っているような暖かさ」**です。

「条件は70点だけど、一緒にいると呼吸が深くなる」 もしそう感じるなら、その感覚こそが、

あなたの魂が求めている正解です。 頭(条件)ではなく、体(感覚)の声を信じてください。

 

STEP3|信じる(「選んだものを正解にする」覚悟を持つ)

最後は、一番大切なマインドセットです。 

「正解の人」を選ぼうとするのをやめて、「選んだ人を正解にする」と決めてください。

どんな人と結婚しても、必ず不満は出ます。

必ず「あれ?」と思う瞬間は訪れます。 

その時、「失敗した、もっといい人がいたのに」と思うか。

 それとも、「まあ、私が選んだ人だから、なんとか修正していこう」と思えるか。

幸せな結婚をしている人は、最高の人を選んだのではありません。 

「この人と幸せになる」と覚悟を決めて、二人の関係をメンテナンスし続けた人たちです。

「もっといい人がいるかも」という迷いは、「私は自分の決断に責任を持ちたくない」という弱さの裏返しでもあります。 

「私が、この人を運命の人にするんだ」 その主体性を持った瞬間、あなたの前の霧は晴れ、

目の前の彼がかけがえのないパートナーに見えてくるはずです。

 

 

⑦ ベネフィット:迷いを捨てた先にある「静寂と幸福」

あなたが「検索」をやめて、「構築」へと舵を切ったとき。 

あなたの心には、驚くほどの**「静寂」**が訪れます。

「もっと、もっと」と渇望していた焦りが消え、「あるもので十分だ」という満たされた気持ちになります。

 すると、お相手に対する接し方も変わります。 

「審査」ではなく「感謝」の目で彼を見るようになります。

「不器用だけど、私のために時間を作ってくれているんだな」 

「派手さはないけど、嘘をつかない誠実な人だな」

あなたが感謝の波動を出せば、お相手も必ずそれを感じ取り、あなたをもっと大切にしてくれるようになります。 

そうやって、**「条件の相性」を超えた、「魂の絆」**が育ち始めるのです。

青い鳥は、遠くの森にはいませんでした。 

あなたの家の鳥籠の中に、最初からいたのです。 

それに気づけるかどうかは、あなたの「決断」次第です。

 

 

⑧ 行動提案:1週間の「一途(いちず)キャンペーン」

今日から1週間だけでいいので、**「一途キャンペーン」**を実施してみてください。

ルールは簡単です。

1. 婚活アプリや検索画面を一切見ない。

2. 今やり取りしているお相手(複数いる場合は、一番安心できる人)の良いところを、毎日1つノートに書く。

3. 「もし、この人が最後の相手だとしたら、どう接するか?」と考えて連絡を返す。

比較をやめて、目の前の人にエネルギーを注ぎ込んだとき、感情がどう変化するか。 

「あ、意外とこの人、いいかも」と思えたなら、それが答えです。 逆に、それでも苦痛なら、

その人とはご縁がなかったとスッキリお断りできます。

迷っている時間を、愛を育てる時間に変えましょう。

 

 

あわせて読みたい(同テーマを別角度で)

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 

このテーマは、実はひとつの側面にすぎません。 

同じ悩みを、少し違う角度から書いた記事もあります。

 今の気分に合うものがあれば、気軽に読んでみてください。

【あわせて読みたい記事】

・第29回「"選ばれたい"と思うほど、選ばれなくなる理由」

・第30回「“完璧な私”を演じるのに疲れた人へ」

 

 

🎥 YouTubeでもお話ししています

文章とは少し違う形で、同じテーマを動画でも話しています。 

「完璧主義を手放したい」という方は、こちらもおすすめです。

(チャンネル名:しあわせコンパスサポーター♡ナオト)

▶ YouTubeはこちら

 

 

まとめ

「もっといい人がいるかも」 その言葉は、あなたを幸せにする魔法の言葉ではなく、

あなたを永遠の迷子にする呪いの言葉でした。

完璧な人間なんて、この世のどこにもいません。

 あなた自身も、完璧ではないように。

不完全な二人が出会い、お互いの欠けを許し合い、補い合いながら、少しずつ「夫婦」になっていく。 

そのプロセスこそが、結婚の醍醐味であり、人生の喜びなのです。

どうか、無いものねだりをするのをやめて、今あるご縁を温めてみてください。 

その手の中にある小さな種に、水をやり、光を当てれば、きっと想像以上に美しい花が咲くはずです。

あなたが「自分の決断」を信じられる日が来ることを、心から願っています。

 

 

次回予告

第54回:「男性が"この人とは結婚できない"と静かに線を引く瞬間」 

~感情のヒステリーでも、察してちゃんでもない。実は意外なポイントで見られています~

 

 

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